エンゼルフィッシュの子供が生まれました。
泳ぎだして間もない子供たちは親のまわりをまとわりつくように泳ぎ、群れを作ります。親からはぐれた小さな幼魚は他の魚から捕食の対象になってしまうので、親魚はすかさず口の中へいれて、群れへと戻します。
昼夜をとわず、かたときも子供たちから目を離さず、そうやって甲斐甲斐しく世話をし続けている親魚の姿は、感動的ですらあります。
魚の多くは卵を産んで、その後も世話をすることはありません。この貴重な子育て姿を観察できることが、エンゼルフィッシュを水槽で飼う楽しみのひとつにあげられます。
しかし、その間は実に短く、あっという間に子離れさせなければならない日がやってきます。昨日の親は今日の敵。可哀そうですが、自然界で生き抜くための厳しい試練なのですね。